現在、可動式ホーム柵の導入を進められている大阪市営地下鉄ですが、
今里筋線(開業当初から可動式ホーム柵が設置済)、
長堀鶴見緑地線(全17駅/平成23年10月に設置完了)、
千日前線(全14駅/平成26年12月に設置完了)に続いて、
平成27年2月14日から、御堂筋線の天王寺駅でも可動式ホーム柵の使用が開始されました。

御堂筋線 天王寺駅(西改札側 ホーム上の通路から撮影)
大阪市営地下鉄 天王寺駅
御堂筋線と谷町線の2路線が乗り入れる大阪市営地下鉄の駅。
1938年(昭和13年)御堂筋線の難波〜天王寺間延伸時に開業。
谷町線は1968年(昭和43年)に、谷町四丁目〜天王寺間が延伸されました。
1日あたりの乗降客数は約25万人(御堂筋線・谷町線)で、
梅田の約70万人(御堂筋線梅田・谷町線東梅田・四つ橋線西梅田)、
なんばの約35万人(御堂筋線・千日前線・四つ橋線)に次いで、
大阪市営地下鉄では第3位となっています。
JR天王寺駅の南側、あびこ筋の地下にある御堂筋線のホームと
JR天王寺駅の北西側、谷町筋の地下にある谷町線のホームは
連絡通路によって改札内で繋がっていますが、距離は少し離れています。
御堂筋線ホームは、
単式ホーム1面1線(1番線)+ 島式ホーム2面2線(2・3番線)の計2面3線で、ホーム有効長は10両分。
1番線:あびこ・なかもず方面行き、
2番線:なんば・梅田・中津・新大阪方面行き(天王寺駅始発の電車が発着)、
3番線:なんば・梅田・新大阪・千里中央方面行き(なかもず方面からの電車が発着)
となっています。
梅田・淀屋橋・本町・心斎橋 等、他の御堂筋線の主要駅と同様に、
高い天井とシャンデリア風の照明に特徴があります。

1番線に天王寺止まりの電車が到着したところ
(西改札側 ホーム上の通路から撮影)

改札階から1番線への階段から
それでは、ホーム上から可動式ホーム柵の様子や動きを見ていきます。

1番線の真ん中付近から

天王寺止まりの電車がホームに入ってきました。

電車が完全に停車し、

まずは、可動式ホーム柵の扉が開きます。

続けて、電車側のドアが開きます。

天王寺止まりの電車なので乗客全員が降ります。

なかもず方面に向かう乗客は、同じホームで次のなかもず行きを待ちます。

乗客全員が降りた後、電車はすぐになかもず寄りにある留置線に引き上げていきます。

次のなかもず行きが到着しました。

夜の22時過ぎですが、やはり御堂筋線は一日中人が多いですね。

到着時とは逆に、出発時はまずは電車側のドアが閉まり、

続けて、可動式ホーム柵の扉が閉まります。

なかもず行きがホームを去っていきます。
基本的に御堂筋線の天王寺駅はこのサイクルの繰り返しとなります。

西改札側 ホーム上の通路から見た2番線
続いて、2・3番線の様子も見ていきます。

2・3番線
3番線(写真左側)は、あびこ・なかもず方面から来たなんば・梅田・新大阪・千里中央方面行きの電車が入ります。
2番線(写真右側)は、天王寺止まりで1番線から一旦留置線に引き上げた回送電車が入線。
折り返しの、天王寺駅始発の電車としてなんば・梅田・新大阪方面に向かいます。

2番線 西寄りから

2番線から 線路を挟んだ向かい側は1番線

2番線のホームが一番狭い部分
少し圧迫感はありますが、こういう部分にこそ可動式ホーム柵が必要ですね。

3番線 西寄りから

3番線 西寄りから
10号車ー4番ドアということで、電車の乗務員室寄りのドアになりますが、
この部分のみホーム柵が少しホーム内側の位置に設置されているようです。
天王寺駅と同時期に設置工事が進められていた御堂筋線の心斎橋駅も、
平成27年3月1日から1番線・2番線共に使用開始になる予定です。
また近い内に撮影してきたいと思います。
※可動式ホーム柵設置についての詳細は大阪市営地下鉄のHPをご覧ください。
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いつもありがとうございます。
地下鉄のホームドア着々と進んでいますね。
それより写真の天井大大阪の片鱗が見えて大大阪がしのばれます。
御堂筋線全駅の壁面しかり、戦前は相当創意工夫がされていたと思え、それに比べると今はチャチなものが多いです。
JRの一部駅の綱のホームドアなんかその典型。
戦前風に地下鉄のホームドアを設置すればどんなデザインになっていたのか。
民営化が進めば、更に地下鉄はよくなると思えるが、自民の反乱で進みません。
自民の反乱とは自民が支持していた関市長の時民営化を支持していたのに、維新の市長となると反対に回るという反乱です。
東京の民営地下鉄の安さ、素晴らしです。
国政では中身はともかく改革を打ち出し、大阪では何でも反対の超保守の自民、一体日本の政治家はと思う今日この頃です。
aoriです
確かにホームドアはいいのですが少し駅の風情がなくなるのが寂しいです。
話は変わりますが本当にマスコミは北陸新幹線のことはこれでもかと言うほど嬉しい、楽しい、良くなるとステマ紛いの報道が目立ちます。
4年前の九州新幹線全線開通の時とは全然報道量が違う気はしませんか?
しかも九州島内に限定したことをさらっと流すだけで大阪と九州の連携に関しては全然取り上げず。
北陸新幹線と九州新幹線の取り上げかたのおかしさを改めて思い知りました
masa さん
こちらこそいつもありがとうございます。
> 地下鉄のホームドア着々と進んでいますね。
> それより写真の天井大大阪の片鱗が見えて大大阪がしのばれます。
> 御堂筋線全駅の壁面しかり、戦前は相当創意工夫がされていたと思え、それに比べると今はチャチなものが多いです。
初期に作られた御堂筋線の駅は本当に素晴らしいですよね。
しかもほぼ今の形であれだけの施設が約80年前から存在していたというのが驚きです。
まさに大大阪の片鱗、大阪の誇りですね。
> JRの一部駅の綱のホームドアなんかその典型。
> 戦前風に地下鉄のホームドアを設置すればどんなデザインになっていたのか。
確かに気になりますね。
きっと素晴らしいものを作っていたでしょうね。
>
> 民営化が進めば、更に地下鉄はよくなると思えるが、自民の反乱で進みません。
> 自民の反乱とは自民が支持していた関市長の時民営化を支持していたのに、維新の市長となると反対に回るという反乱です。
> 東京の民営地下鉄の安さ、素晴らしです。
僕個人的には、
とにかく相互直通をすればするほどいい。
東京の鉄道網がベストで大阪の鉄道網は失敗作。
みたいな風潮があまり好きではなくて、
大阪と東京、それぞれ鉄道網の形はかなり違いますが
僕はそれぞれメリット・デメリットがあると思ってきたんですが、
確かに東京の地下鉄のあの安さは魅力ですね。
aori さん
いつもありがとうございます。
>
> 確かにホームドアはいいのですが少し駅の風情がなくなるのが寂しいです。
僕も同感ですね。
ホームドアは必要な設備だとは思うんですが、天王寺駅にしても心斎橋駅にしても、
ホームドアを設置するとあの広々とした立派な駅の雰囲気が台無しになってしまうんじゃないかと
少し危惧していたのですが、
実際に設置されたところを見てみると、想像していたほど違和感や圧迫感がなくて
ホッとしました。
>
> 話は変わりますが本当にマスコミは北陸新幹線のことはこれでもかと言うほど嬉しい、楽しい、良くなるとステマ紛いの報道が目立ちます。
>
> 4年前の九州新幹線全線開通の時とは全然報道量が違う気はしませんか?
> しかも九州島内に限定したことをさらっと流すだけで大阪と九州の連携に関しては全然取り上げず。
>
> 北陸新幹線と九州新幹線の取り上げかたのおかしさを改めて思い知りました
これは僕も思ってましたし、ネット等でそういう意見もたまに見ますね。
まあ、毎回毎回露骨なことをしますよね。東京のマスコミは。
そういえば、
ツイッターに「東京マスコミの偏向報道を叩くbot」というアカウントがあって、
aoriさんと同じようなことを呟いていたのでいくつか転載しておきます。
「リニア新幹線の開通を徹底的に賞美する
(経済効果ばかりを誇張し環境問題やストロー効果、少子高齢化などのリスクはスルー)」
「新幹線建設に関しても東京へのストロー効果が強い新線は賞美する一方、
地方分散を図る新幹線はひたすら叩く
(例:北陸新幹線・東北新幹線建設は徹底的に賞美するが九州新幹線の時はは税金の無駄遣いと叩く)」
「東京周辺の新線開業に対しては大きく取り上げるがその他の地域については取り上げない
(例:東京メトロ副都心線開業・東急東横線直通運転時は全国局でしつこく取り上げる。
一方、東横副都心よりも遥かに成功した阪神なんば線に関しては全くスルーする
若しくは京阪中之島線の失敗ばかりを取り上げる)」
こんにちは。地下鉄の話、途中で入ってすみません。
>確かに東京の地下鉄のあの安さは魅力ですね。
私も東京の地下鉄は安くていいな~、と思うことは確かにあります。
手前味噌ですみませんが、以前(消費税が8%になる前)にこんな記事を書いたことがあります。
大阪市営地下鉄は本当に高いのか
http://pineameikaga99.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-5a3b.html
できるだけ料金比較を客観的に書いた記事です。結局は、地域によってそれぞれ事情があるんじゃないかなと思いました。
東京は確かに地下鉄は安いですが、メトロと都営に分かれていて区間によっては値段が割高になるというデメリットもあります。
ぶるーばーど さんこんにちは。
> 大阪市営地下鉄は本当に高いのか
> http://pineameikaga99.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-5a3b.html
拝見させていただきました。
素晴らしい記事でした。非常にわかりやすかったです。
あそこまで調べてまとめるの大変だったでしょうね。さすがぶるーばーどさんです。
本当にそうですよね。
都市によって本当に規模も事情も違いますし地下鉄の成り立ちも違います。
東京と大阪は規模は近い都市ですが(今はかなり差がつきましたが…)、
地下鉄の成り立ちや、周りのJR(国鉄)、私鉄、市電も含め地下鉄をとりまく
環境も大きく違いましたからね。
> 東京は確かに地下鉄は安いですが、メトロと都営に分かれていて区間によっては値段が割高になるというデメリットもあります。
これは本当に思いますね。
やはり東京の地下鉄を語る上で絶対に避けてはいけない部分であり、
東京の地下鉄の最大の課題でもありますね。
東京で地下鉄に乗る時は、メトロと都営を乗り継げば最短で移動できる区間でも
時間に余裕がある時はケチって遠回りしてメトロだけで行ったり都営だけで行ったりしましたね。
乗り継ぎ割引があるとは言えやはりかなりの割高になりますからね。
大阪の「地下鉄」に乗る時はその心配は一切ないですから(JRの私鉄の地下区間は別として)
本当に、一長一短あるんですよね。
まあ、田舎出身の僕からした東京・大阪どちらもじゅうぶん便利なんですけどね(笑)